2017年のトレンドグルメとして、一躍有名となったチーズタッカルビ。
インスタグラムやツイッター等のSNSやテレビ等のメディアで取り上げられたことで、トレンドに火がつき全国各地のお店で提供されるトレンドグルメとなりました。
韓国料理店を始め、居酒屋や焼肉、ダイニングバー、イタリアンバルといった様々なお店で提供されるチーズタッカルビですが、どんな料理がチーズタッカルビなのか、チーズタッカルビについてさまざまな情報をご紹介いたします。
チーズタッカルビってどんな料理?
チーズタッカルビは、コチュジャン等で甘辛に下味を付けた鶏肉と野菜を鉄板で炒め、とろとろに溶けたチーズに絡めて頂く料理です。
提供方法はお店によって異なりますが、平たい鉄板に鶏肉と野菜、チーズを敷き詰めたもの、円盤状の特殊な鉄板を使用し、中央で鶏肉と野菜を炒め、周囲の溝にチーズや韓国風茶碗蒸し、コーンを盛り付けたものなど様々です。
コチュジャンベースの料理は独特の辛みがクセになるものが多いですが、チーズタッカルビはチーズを絡めることでより中毒性の高い味わいが印象的な料理です。
チーズタッカルビってどこの国の料理?
チーズタッカルビは韓国の春川 (チュンチョン) で生まれたタッカルビから派生した料理です。
春川は、韓国ドラマ「冬のソナタ」の舞台となった街で、多くの日本人旅行者が訪れた街です。
そんな春川では、「タッカルビ」と「マッククス」が二大名物料理として有名です。
ちなみに、タッカルビという言葉の意味ですが、「タッ」は「鶏」、「カルビ」は「あばら骨」を表す韓国語で「骨のまわりの肉を食べる鶏料理」を意味します。
チーズタッカルビってどうして生まれたの?
韓国の春川 (チュンチョン)で生まれた「タッカルビ」は1960年ごろに誕生したと言われており、50年以上の歴史を持つ韓国料理です。
そのルーツは金永錫という豚焼肉店を営む人物が初めて提供したと言われております。
四月革命(民衆デモ)の影響で、豚肉を仕入れることが出来ず鶏肉で代用せざるを得ない状況となったため、試行錯誤を加えて誕生したのがタッカルビ。
当時のタッカルビはデジカルビ(豚のカルビ焼き)の味付けを鶏肉に合うよう工夫したもので、網焼きで食べるスタイルが主流なようです。
この当時のタッカルビは、春川で今でも提供しているお店があるので、現地で食べることが出来ます。
※ちなみにタッカルビのルーツについては隣の洪川(ホンチョン)であると主張している事例等、諸説あるようです。
時代と共にタッカルビのスタイルは変わり、1970年中盤ごろに網焼きから鉄板で焼き上げる形が主流となり、鶏肉だけではなく、野菜やトッポギといった具材を加え、〆としてご飯や麺を入れるスタイルになったと言われてます。
この頃から韓国テレビで取り上げられることが多く、韓国ではタッカルビの人気に火がついたそうです。
1990年に入ってからは、首都ソウルを中心に韓国各地でタッカルビ専門店が増えていきました。
各地のタッカルビ専門店では、独自の具材やトッピングを工夫し、その過程でチーズタッカルビが生まれたと言われております。
2014年には韓国の食のトレンドとしてチーズブームが到来したことにより、チーズと韓国料理を併せたメニューを提供するお店が瞬く間に人気を博し、その代表的な料理がチーズタッカルビです。
日本では東京のコリアンタウン大久保の韓国料理店でチーズタッカルビが提供されるようになり、見た目や味のインパクトから日本各地の韓国料理店を中心に広がりを見せました。
その後、SNSやテレビを中心としたメディアで多く取り上げられ、その爆発的な人気から居酒屋や焼肉店、ダイニングバー、イタリアンバルといったさまざまなお店で提供される人気メニューとなりました。
日本発祥のお店はココ!
日本でのチーズタッカルビ発祥のお店は新小久保の「市場タッカルビ」と言われております。
新大久保でチーズタッカルビを提供するお店の中でも1位2位を争う人気ぶりで混雑時は2時間以上の行列が出来る人気店です。
また、ブームの火付け役として有名なお店は麻布十番の「山本牛臓」というお店です。
インスタで当時人気だったGENKINGさんがダウンタウンDXで紹介したことから話題となりました。
「山本牛臓」のチーズタッカルビは、円形状のポケットのある特殊な鉄板を使用し、チーズとタッカルビが分かれているセパレートタイプ。
見た目のインパクト、写真映えすることから多くの女性を虜にしたチーズタッカルビです。